外国人とお見合いします!



文化祭当日。朝から廊下は多くの生徒やお客さんで賑わっている。私はアレッサンドロさんの姿をずっと桃ちゃんと探して回っていた。

いつでも接客できるよう、私たちは衣装に着替えてある。私はリボンのついたメイドに、桃ちゃんはセクシーな海賊にコスプレしてる。

「イケメン……!イケメンイタリア……!」

「桃ちゃん!目がギラついてて怖いよ!!」

そんなことを言いながら廊下を歩いていると、「桜さんですか?」と後ろから声をかけられる。振り向くと、文化祭のパンフレットを手にしたアレッサンドロさんだった。

「やだ!!イケメン!!」

桃ちゃんが目を輝かせて頰を赤く染める。私は、アレッサンドロさんが私を見つけたことに驚いた。

「私、コスプレしているのに……」

「後ろ姿で桜さんだってわかりました。コスプレしていてもよくわかります」

アレッサンドロさんは微笑み、私や桃ちゃんを始め、廊下を歩く女子生徒が頰を赤く染める。私の胸は高鳴っていた。
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