Goodbye, Love Junky!!
「おーい海人くーん。どこに行ってるんですかぁ」
「こりゃ重症だわ。目の奥にハートが見えらぁ」
目の前で揺れる友人のゴツゴツした手。
かわいくねー。
「なぁ、」
「お、喋った」
「かわはしさん、ってどんな人?」
「え、マジで恋煩い……?」
恋とは無縁な俺たちは毎日下らない遊びに明け暮れている。
そんな中突如現れた可愛い女子。意識しないわけなくない?
「川橋さんね……真面目な優等生だってみんな言ってるよね」
「まぁな。学級委員長やって成績優秀、おまけにあの見た目よ。人望もあつくて人気者に決まってるわ」
「そうなんだ……?」
「なに、気になってんの?」
「まぁ……ちょっと。」
ちょっととか嘘。大嘘。
かなり気になってる。