Goodbye, Love Junky!!

今日ほど自分に恋愛経験がないことを呪った日は今まで一度もない。


姉ちゃんの少女漫画知識しかないのはさすがにまずいだろ、俺。


本当ならスマートに呼び出してさらっと告白、あわよくばそのまま付き合うことになれば、とか思っていた俺は浅はかだった。


そもそも呼び出しとか警戒されるだろ。


大体どうやって呼び出すんだ……?


俺が少女漫画のヒーロー……?


ないだろ。


そんなことを考えながら廊下を歩く。


誰もいない、少しだけひんやりとした空気に満ちた廊下。


なんか……ちょっと寂しいかも。


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