Goodbye, Love Junky!!
さして大きくもない手作りのサッカーコートで、制服のズボンを捲し上げ楽しそうにサッカーをする男の子。


放課後、グラウンドの隅で毎日みる光景。


隣のサッカー部とほとんど遜色ないその腕前は女子を沸き立たせるには十分すぎるくらいだ。

そして彼はいつもギャラリーを引き連れて、誰にでも平等に甘い言葉を吐く。

同級生に限らず、先輩、後輩、先生までもが彼の甘い罠にかかって抜けられなくなっている。


いくら頑張っても私はそんな人にはなれないし、そんな人のギャラリーになる気もさらさらない。


でも、今日は。


少し頭が痛い。

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