Goodbye, Love Junky!!
放課後の保健室は静かだ。

部活で怪我をする人もほとんどいないし、先生だっていない。

一旦深呼吸をし、真っ白いカーテンの横、ベッドのそばに置いてある茶色い薬箱に近寄る。

やっぱり。

私は薬を取り出すわけでもなくそのままカーテンを捲った。


「お、やっと来た」

「なんであんな分かりにくい合図出すの。事前の連絡とかないわけ?あんたがあんまりにもバカだから頭痛がする」

「俺は衝動で動くタイプだからさ、前もって連絡とか苦手なんだよ。それに、俺のせいで頭が痛くなるとか意味不明だし。謎理論やめろ」


黒髪。
別に不良というわけではないけど右耳にはシルバーのピアスが1つ。

制服も普段は着崩すことはしないけど、今日はまだズボンの裾を捲くったままだ。

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