先輩、これって恋ですか？

嵐の予感！？

校舎裏の人目のつかない場所に呼び出されたわたしは、只今大ピンチを迎えています──


「あなたが、真野春香ちゃん？」

「……ど、うしてわたしの名前…っ」

「どうしてかしらね？」


─すると、その先輩はわたしに一歩近づいて、「実はね…」と不敵な笑みを浮かべた。


「最近、久遠くんに変な女が付き纏ってるってうわさが流れていたから調べてみたの。」

「えっ…。」

「やけに仲良くしてる女がいるって情報があったのよ。…そしたらあなたが浮上したってわけ」


……変な女って、わたし……？

しかも付き纏ってるって何それ…！！


「そ、それは誤解です…っ！ わたし、そんなことしてません…！」

「まあ、言葉では何とでも言えるわよね」

「ち、違っ…！ ほんとに違います！」


いくら否定をしてみても信じてもらえず、それどころかわたしをバカにしたようにクスクスと笑う先輩。


どうすれば信じてもらえるんだろう…。