先輩、これって恋ですか?


──唇を離したあと、

コツンっとおでこをくっつける。



「これで春香ちゃんとしては3回目のキスになるのかな?」

「〜〜っ!」

「まぁ、でも。……すぐに回数なんて忘れちゃうと思うよ?」

「……?」


すると、わたしの顔を見てクスッと笑ったあと、今度は耳元に顔を寄せる───


「──だって俺、回数数える暇なんて与えてあげないよ?」



その言葉を聞いて顔を真っ赤にさせたのは言うまでもなかった。

< 365 / 431 >

この作品をシェア

pagetop