先輩、これって恋ですか?
──唇を離したあと、
コツンっとおでこをくっつける。
「これで春香ちゃんとしては3回目のキスになるのかな?」
「〜〜っ!」
「まぁ、でも。……すぐに回数なんて忘れちゃうと思うよ?」
「……?」
すると、わたしの顔を見てクスッと笑ったあと、今度は耳元に顔を寄せる───
「──だって俺、回数数える暇なんて与えてあげないよ?」
その言葉を聞いて顔を真っ赤にさせたのは言うまでもなかった。