扉の向こうにいる彼

時計が22時を指した頃。

あまりの苦しさにもがいていた。

「こら、せな。酸素取ったら余計くるしいでしょ。」

ん?と思って目を開けてみると景吾先生が立ってた。


酸素を直して、点滴を確認した。

「よしよし。つらいなー。」

「インフルエンザ久しぶり、、で。」



景吾先生の優しさが辛かった。好きだって一度伝えたけどあのときは振られた。生徒みんなにこうやって優しくしているの?


ねえ景吾先生教えて?


先生は優しく手を握ってくれた。

静かに眠りの世界へ。

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