扉の向こうにいる彼

退院日景吾先生は来なかった。

学校は週明けから登校だった。もちろん景吾先生の診察付。


病院で、少しずつご飯を食べる練習をしたのでおうちでも自分に見合った量を食べることができていた。


週明け。朝イチで保健室に向かった。

「おはよう。上原。」
名字にもどってるし。


「おはようございます。」

「血圧そこで、測って」

向かい合って聴診される。


先生はカボチャカボチャカボチャと唱える。


「何が、カボチャだ」と先生に言われた。


先生は無自覚のイケメン様だからいつもドキドキしちゃう。


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