扉の向こうにいる彼

「景吾先生ー具合わるくて」とよってきた生徒の顔色はとてもよくて、またため息をついた。


「お前さなめてんの?仮病使ってる暇あったら早く休め。」と怒った。

今日の一連の対応で疲れたって言うのにやめてくれ。

ロビーの影にふらついているせなを見つけた。


「先生仮病じゃないよ。ちゃんとみてよ」

「じゃー熱測って、喉見せて、聴診させて」
普通の診察をした。

恥ずかしそうにモジモジしてる目の前の生徒がうざさを感じてきた。


なんだかんだ対応してたら一時間近くたっていた。なんとか部屋に行かせた。

そのあとロビーの奥のソファーにいくとせなが苦しそうに咳をしながら座っていた

しかも薄着で。

さすがに怒ってる自分がいた。

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