初恋ストロベリーサイダー
「サッカー部のマネージャーやったら?」

「…へ、私が?」


望海は元々大きな目を更に大きく見開いて目をパチパチさせている。その状態で少ししてから口を開いた。


「いやいやいや無理無理無理‼」

「えー?私はいいとおもうけどなぁ。」

「だってマネでしょ⁉マネって本当に可愛い子しかできないって!!!」



あたふたしながら次々と言葉を紡ぎ出す。

私としたら望海は本当にかわいいと思ってるし、だれとでも仲良くなれる明るい性格してるしマネージャーにぴったりだとおもう。 


「望海可愛いじゃん〜〜」

「凛音さんそれは皮肉ですか??」


ここのやり取りはほぼ毎日と言ってもいいほど続いている。それで落ち着いたのか望海は前のニコニコ顔で続けた。 



「凛音の髪の奇麗な黒色好きだしなによりロングが似合う女子が羨ましい。」



望海の地毛は茶色だ。よく先生からも染めてるのでは?と疑われるほどだ。私はその髪が羨ましかった。
 

それこそショートなんて顔小さい子しか似合わないからそっちのほうが羨ましい‼
まぁ、お互い無いものねだりなんだろうな。


「そう?ありがと〜」



そう返すと朝のホームルームを知らせるチャイムが鳴った。


「わぁもうこんな時間⁉座るねまたとで話そー‼」


望海は自分の席へ戻っていった。
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