Seven...KOKI
「やった~!!ありがと光輝♪」
嬉しそうに…。
「あ、そうだ…」
俺は、ズボンのポッケに手を突っ込んだ。
「雪…これ」
「ん?」
「家の鍵。ひきとるって決めたんだから
そろそろ作っとかないと大変だろ?
この前作ってきたから」
「あ…ありがと!!」
「え?…いや」
…びっくりした。
すっごい嬉しそうに笑うから
どきどきした。
雪は最近そうだ。
何をするのもいつも楽しそう。
家事も全部雪にまかせてるから
大変だろうと思ったら
いつも楽しそうにしてる。
なんかいいことあったのか?
あれやこれやで雪の受験当日。
いつも早起きのくせに今日に限って
寝坊した雪。