Seven...KOKI


そんな言葉もうまくかわしお礼だけ言って
また俺の方へ走ろうとした時、



「ねぇ君。これ忘れてるよ」



雪の後ろに拾い忘れたプリントを
持ってる男が声をかけた。



「あっ!ありがとう」



軽く礼をして今度はちゃんと
俺のとこまでたどり着いた。



「光輝!迎えに来てくれたの?」



「あぁ。ってか雪どじだな~」



笑ってやるとふくれて、



「だって光輝がいたから急いでて…」



「わかったわかった。
受験頑張った褒美になんか食いに行こう」



そう言って俺のヘルメットをかぶせた。



「やったー♪じゃあオムライス!」



「はっ…ガキだなぁーっ」



「いいじゃん♪
オムライス好きなんだから!!」



「へいへい。じゃあ行くぞ」



エンジンをかけて走り出した。



ん?



ミラーで後ろがうつった時
さっき雪にプリントを渡した
男がこっちを見てた。


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