Seven...KOKI
こいつ…こんなに怪我してるのに
殴りかかってきやがった。
「…お前のせいでどれだけ
山村が傷ついたか知ってるのか」
「だから何だよ」
「…だから?そんな言葉で
片付けるのか!」
また殴りかかってきた高嶋。
あぶねっ。
はぁ…。
しかたない。
俺は雪の側にしゃがんだ。
そしてうつむいてる雪の顔を俺に向けた。
今なら大丈夫…。
「?…こう…!?」
「なっ!?」
俺は雪にキスした。
「…これで分かった?」
そう言ってちらっと高嶋を見た。
「…だいたいな。
女1人守れないで何ほざいてんだよ!
あんな雑魚にやられてるようじゃ
雪は渡せない。雪、帰るぞ」
「あっ…う、うん」