Seven...KOKI
高嶋は何も言わず、
俺達が通り過ぎても動こうとしなかった。
俺は雪が好き。
…と、言ったものの。
今さら緊張してきた。
もうすぐ家につくんだけど。
あぁ~、俺車じゃなくて良かった。
車だったら絶対気まずいもんな。
バイクの免許とって正解。
って、今そんなの
考えてる場合じゃない!
ほら~!着いたじゃないか!
バイクから降りてヘルメットを
とってる時、雪は自分の
ヘルメットをさっさとバイクの横に
かけると走ってマンションに入った。
「え?おい!雪!」
俺も急いで雪を追ったけど
エレベーターのドアは閉まった。
「あぁ!くそっ!」
仕方ない、階段で。
5階まで全速力でかけあがると
なんとか間に合った。