Seven...KOKI
エレベーターから出てきた雪は
俺の顔を見るなり真っ赤になって
部屋まで走っていった。
え…?
まさか、雪。
俺もあとを追って家に入った。
「モカ~♡」
明かりがついた部屋の中から
聞こえる雪の声。
リビングに入ると俺に背中を向け
モカとたわむれる雪。
「よしよし。いい子だね~」
はっ…。
雪のやつ…耳まで真っ赤。
何?照れ隠しのつもり?
俺はモカを抱いてる雪を
後ろから抱きしめた。
「きゃっ!…ちょっ」
「雪。ちょっとひどくない?」
「な、なにが?」
「俺を置いて1番にモカに走るんだ?」
「え…あの」
「そんなことされたら
イジワルしたくなるんだけど?」