Seven...KOKI


「えっ…きゃっ!!」



俺は雪を床に押し倒した。



「こっこっ、光輝?ねぇ…ちょっと」



「俺、本気だから」



「え?」



「雪のこと本気で好きみたい」



何も言わず驚いて俺を見つめてる。



「気づかなかっただけみたい。
だって…一緒の家にいれば、
よっぽどのブスならまだしも普通に…
いや、かなり可愛い子と一緒にいたら
嫌でも好きになっちゃうでしょ」



「でも…」



「しかも…ふられたばっかだし」



そうだよ。



俺、気づいてなかった。



気づいてなかっただけなんだ。



だって、俺。



雪を引きとるって決めてから
毎晩のように雪の部屋に入って
雪の寝顔みてから寝るようにしてた。



どきどきはしなかったけど
優しい気持ちになれた。



これって…好きってことじゃん。



考えてもみろよ。



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