Seven...KOKI
学校に到着して門の前にバイクを止めた時
登校中の学生がじろじろ見てきた。
「ありがとう光輝」
≪え…山村さん?≫
≪あっほんとだ!彼氏かな~≫
≪おいっ山村じゃね?≫
≪雪ちゃんじゃん!
彼氏に送ってもらってんの?≫
…周りがうざい。
「なぁ、お前大丈夫か?」
「何が?」
「噂されるぞ?」
「何を?」
「だから!年上の男と
付き合ってるって…」
「何か都合が悪い?」
え?…それは。
「別にいいじゃん。
嘘ついてるわけじゃないもん」
笑顔で答え、ヘルメットを俺に渡した。
「じゃあ行ってくるね」
「はいはい。行ってらっしゃい」