Seven...KOKI
笑顔で俺に何度も手をふり、
門に向かった雪はどこからわいてきたのか
2、3人の友達に囲まれた。
その証拠ににやにやしながら
俺の方を何度も見てるし。
あっ、背中叩かれた。
≪ねぇ~…あれ雪の彼氏?≫
≪めっちゃ見てる…≫
えっ?あっ…。
無意識のうちに雪のこと見つめてた。
めっちゃ変人じゃん。
急いでヘルメットをかぶって
エンジンをかけた時、
「山村光輝」
「え?」
振り向くと高嶋徹がいた。
雪のことを好きだって言ってた男。
「なんだよ」
エンジンをとめてヘルメットをとった。
「山村を送ったのか?」
「だからなんだよ」
「調子にのるなよ。
山村は絶対に俺の女にする。
お前みたいなおじさんが
出る幕じゃないんだよ」