Seven...KOKI


「なんか…緊張した~」



両手を頬にあててほっとした
顔つきの雪。



「はっ…なんか結婚の挨拶したみたいな
顔してる」



「え!?…ばかっ」



顔を真っ赤にしながら俺の背中を叩く。



「わんわんわん!!!」



ん?犬の声…。



後ろから聞こえてくる。



振り返ろうとした時、



「きゃあ!!!」



「わぁ!!!」



雪がいきなりバランスをくずし、
それにつられた俺もバランスをくずして
2人一緒にその場に倒れた。



「いったぁ~…きゃあ!」



「ってぇ…雪!お前何して…」



って…あぁ?



雪を見ると犬にめちゃくちゃ
なつかれてる。



なんだこの犬…コーギー…だよな。



どっかで見たことあるけど…。



「ちょっ!!…くすぐったっ!
あはははっ!!」



飼い主になつくように
雪にじゃれてるその犬。



< 205 / 533 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop