Seven...KOKI
「なんか…緊張した~」
両手を頬にあててほっとした
顔つきの雪。
「はっ…なんか結婚の挨拶したみたいな
顔してる」
「え!?…ばかっ」
顔を真っ赤にしながら俺の背中を叩く。
「わんわんわん!!!」
ん?犬の声…。
後ろから聞こえてくる。
振り返ろうとした時、
「きゃあ!!!」
「わぁ!!!」
雪がいきなりバランスをくずし、
それにつられた俺もバランスをくずして
2人一緒にその場に倒れた。
「いったぁ~…きゃあ!」
「ってぇ…雪!お前何して…」
って…あぁ?
雪を見ると犬にめちゃくちゃ
なつかれてる。
なんだこの犬…コーギー…だよな。
どっかで見たことあるけど…。
「ちょっ!!…くすぐったっ!
あはははっ!!」
飼い主になつくように
雪にじゃれてるその犬。