Seven...KOKI
「なんだこの犬?雪知ってるのか?」
「知らないよ~。
ちょっと!もうなめないで!」
しつこい犬に少しいらいらしながら
おとなしくさせた雪。
「くぅ~ん…わん!」
「どっから来たんだろうね?」
「まさかのら犬じゃねぇだろうな?」
「えっ!うそぉ…」
2人で疑問に話してたとき、
「あぁ!これはすみません!」
頭の上から聞こえた声に
2人して顔を上げた。
「えっ!みっ宮聡!!!」
俺は思わず叫んでしまった。
だってそこにはあの宮聡が
俺達を見下ろしていたんだ。
「え?…宮?」
雪は知らないのか、「誰?」みたいな
顔をしている。
「すみません。うちのモカが失礼を。
何かおわびでも…」
「いえ、大丈夫です。
けがもありませんし」
そう言って俺は立ち上がって
思わず気をつけをしてしまった。