Seven...KOKI
「言いません!!言いません!!
ごめんなさい!!…はぁ…」
くすぐられて疲れてる雪。
そんな雪をソファーに座る俺の
足と足の間に入れて床へ座らせた。
「光輝?」
「雪の夢って何?」
「…夢?」
いつもはストレートの髪。
さっき巻いたからか少し癖がついてる
髪を撫でながら聞いた。
「…別に無いけど」
「モデル…やってみたい?」
「え?でも…」
「雪がやりたいなら俺止めないよ。
ただ…これだけは覚えておいて」
雪の体を俺に向けた。
「雪は可愛いしスタイルもいい。
モデルの素質もあると思う。
けどそんな子は芸能界にはたくさんいる」
「うん」
「どんなに才能や力があっても
運が無いと芸能界ではやっていけない。
反対に、運があっても才能や力が無いと
すぐに消えてしまう。
そういうつらいところだって事は…
知っておいてほしい」
「うん…分かるよ」