Seven...KOKI
「そっか…お前もいろいろと
大変なんだな…」
「そゆこと。だから雪を俺にくれよ」
「くれって…雪はものじゃねぇよ…」
「いいじゃん、お前は。
家族にめぐまれて
仕事もうまくいってて…。
そのうえ雪みたいな彼女がいて…」
「待て。なんで仕事が上手くいってること
知ってんだ?」
「雪が話してるの聞いた。
あいつ、お前の夢が叶いそうって
めちゃくちゃ喜んでたから」
へ?
「雪…学校でお前のこと
自慢してるんだぞ?
かっこいいだのカメラをかまえてる姿が
最高だの…。
のろけとしか受け取れんな」
「…」
「おい…何にやにやしてんだよ」
「え!」
やべっ。
気づかないうちに口元ゆるんでた…。
俺は顔をもとに戻して
再びカレーを食べ続けた。
すると、高嶋が俺に聞いてきた。
「なぁ…気になってたんだけど…」
「何」