Seven...KOKI
「なんでお前が雪のこと
ひきとることになったんだ?」
「は?」
「雪はもともと施設にいたんだろ?
なのになんでお前みたいな男が
雪をひきとってるんだ?」
「別に…お前には関係ない」
「お前ぐらいの年なんて
別に養女なんていらねぇだろ?」
「うるせぇ」
「なんでだよ」
「うるせぇよ!」
つい叫んでしまった。
驚いてスプーンを皿の上に
落としてる高嶋。
「…っなんだよ。いきなり叫ぶなよ…」
「お前に雪の気持ちなんか分からねぇよ!
これ以上雪に施設のこと
話すんじゃねぇぞ!!」
「…は?…どういう意味だよ」
「いいから。雪に昔のことを
話すなって言ってんだよ!!」
俺はなかなか首を縦にふらない高嶋に
いらついてつい胸倉をつかんでしまった。
「…あつくなっちゃって…」
「あぁ!?」
「お前が雪の何を守ろうとしてんのか
分からねぇけど…俺も好きな女なんだよ。
俺だって知りたい」