Seven...KOKI


「お前に知る権利はない」



「お前がそんなこと決めれんのかよ…」



「雪が…もし雪が俺から離れて
お前を選んだら…。
その時は雪から聞けよ。
けど、今雪を守るのは俺なんだ」



俺は少しずつ手をゆるめた。



「それに…雪がお前に話さないってことは
お前には教えたくないってことだろ」



「…」



「だからあきらめろ。ごちそうさま」



「…俺は、雪が好きだ」



皿を片付けた俺は高嶋の話に
耳をかたむけた。



「雪は美人だよ。頭もいいし
運動神経だっていい。
完璧な女の子だよ。
誰でも雪に惚れるだろ」



「そんなのじゃ本当に雪が好きとは…」



「でも、雪以外にきれいな子なんて
俺…今まで何人も見てきた」



「…それが?」



「だから…今さら雪のことを美人だから
好きってことは…。
俺の中では違うんだ」



「…あの…何言ってるか
さっぱり分からないんだけど…」



「つまり!!…俺は…
雪じゃないとだめなんだ」



「…」

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