Seven...KOKI
「雪以外の女の子を見たって
なんとも思わない。
雪の声を聞いただけでどきどきするし、
雪の姿を見ただけで嬉しくなる」
高嶋は帰る支度をしだした。
「俺は…山村雪しか好きになれない。
たとえ、雪が芸能人になって
有名になって…遠い人になっても
俺はあいつしか好きになれない」
「高嶋…」
「俺…生まれ変わったら
お前になりたいよ。
雪にこんなに愛されてさ…。
お前も俺の立場になったら
追いかけるつらさが分かるよ…」
そう言いながら部屋から出ていった。
俺も…気持ちは分かる。
今の俺は…雪しか愛せない。
なんでなんだろうな?
雪じゃないとだめなんだ。
昔はあんなに瞳しか愛せなかったのに…。
雪のどこが好きなのかも分からない。
けど…。
心が…体が…。
雪しか求めてないんだ。