Seven...KOKI
「するはずないって…でも…」
「外見は変わったけど…性格なんて
そう簡単に変われないのよ?」
本当に?…性格は…昔の瞳?
「瞳ちゃん…留学先で認めて
もらえなかったのね」
「え?」
「きっと失敗ばかりで…
何も学べなかったんじゃない?
渡部さんも分かってると思う」
「失敗って…でも瞳はプロでしょ?
失敗したとしても何か成長したんじゃ」
「瞳ちゃんがプロ?」
は?
「はい…そうです…」
え?プロだよな?瞳って…。
一瞬香奈さんが言った言葉にとまどった。
「そうね…プロ。確かにそうだけど…
世界には通用しない」
近くにあったコーヒーを一口飲んで
静かに言った。
「瞳ちゃんはセンスはいい。
雑誌でも評判だし若い子から
支持されてる。それは確かだと思う」
「それならなんで?」
「…光輝は…パリコレに出るような
服を着てみたいと思う?」