Seven...KOKI

確かな気持ち

「はぁ～…今日は疲れた…」



撮影が終わり、マンションについた
俺と雪。



バイクから降りて言った雪の一言は
本当に心のそこから出た言葉だと思う。



今日の撮影はほとんど雪が
指揮をとってたし…。



「今日は早く寝よ…」



あくびがちにそう言いながら部屋に入る。



かばんをソファーに置いて一息つき、
携帯のチェックをしている俺に
不安そうな雪の声。



「…光輝…」



「ん？」



疑問な俺の横に座った雪。



「どした？」



「…あたし…今日瞳さんにひどいこと
しちゃったよね…」



「雪？」



「瞳さんは留学してて…ファッションの
ことに関してはプロなわけじゃない？
あたしなんかデビューして数ヶ月しか
経たない素人で…ただのモデルなのに…」



「…雪…それは」



「あたし…天狗になってるのかなぁ？」



え…えぇ！？



「ちょっ！…泣くなよ」