Seven...KOKI
体も…限界だ。
そんな中で香るのは瞳のきつい香水。
…違う。
俺は…雪の優しい香りがいい。
あのおちつく香りがいいんだ…。
「…こうちゃん。起きないって。
あきらめてよ…」
「雪…雪…」
「起きないって言ってるじゃん!
なんで…」
「……光輝…うるさいよぉ?」
俺は叩くのをやめた。
今…確かに雪の声だった。
「雪?…雪!?」
「うそ…なんで…」
俺は腕を掴んでくる瞳を振り払い
立ち上がって寝室へ向かった。
「はぁ?…どうしたの…って」
寝室から出てきた雪は俺たちを見て
目を見開いた。
「なんで瞳さんが!?
ってかなんで上、服着てない…」
「雪…こっち…」
「何…きゃあ!!」