Seven...KOKI
俺は俺に近づいてきた雪を
引っ張って抱きしめた。
「ちょっ…光輝…」
…この香り…。
「…雪…雪だよな?」
「…?…そうだけど…」
おちつく香り…。
小っちゃい体。
「光輝…どうかし…んっ…」
俺は雪にキスをした。
「…はぁ…んっ!?…ちょっ…」
雪は俺から離れようとするけど
俺の力にはかなわない。
「…やっ…光輝!あの…んっ…」
「…はぁ…何?」
「瞳さんがいるのに…んんっ…」
雪が瞳を気にしてても関係ない。
俺はまた続けた。
見てられないのか泣きながら立ち上がって
俺たちを見下ろしている瞳。
「…ばか…ばか!!」
そう叫びクッションを投げつけて
服とかばんをもって部屋を出ていった。