Seven...KOKI


俺は俺に近づいてきた雪を
引っ張って抱きしめた。



「ちょっ…光輝…」



…この香り…。



「…雪…雪だよな?」



「…?…そうだけど…」



おちつく香り…。



小っちゃい体。



「光輝…どうかし…んっ…」



俺は雪にキスをした。



「…はぁ…んっ!?…ちょっ…」



雪は俺から離れようとするけど
俺の力にはかなわない。



「…やっ…光輝!あの…んっ…」



「…はぁ…何?」



「瞳さんがいるのに…んんっ…」



雪が瞳を気にしてても関係ない。



俺はまた続けた。



見てられないのか泣きながら立ち上がって
俺たちを見下ろしている瞳。



「…ばか…ばか!!」



そう叫びクッションを投げつけて
服とかばんをもって部屋を出ていった。

< 334 / 533 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop