Seven...KOKI
バイクから降りてエレベーターに向う雪は
そうつぶやいた。
「そうだな」
「子供か…あたしもいつかはお母さんに
なるのかなぁ」
子供…。
「そしたらパパは光輝だよ?」
「え?」
部屋の鍵を開ける俺は雪の言葉に驚いた。
「当たり前でしょ?あたしがママで…
う~ん…3人は欲しいな。
お兄ちゃんと妹2人」
「性別なんかコントロールできないぞ?」
「別にいいの。ただの想像なんだから」
「子供か…」
雪だったら…きっといいお母さんに
なるんだろうな。
「何?光輝どうかした?」
ソファーに座ってテレビをつけた雪は
俺を見てそう言う。
「…雪」
「え?え?何々?」
抱きつく俺に驚いてる雪。
「はぁ…子供かぁ」
「?…子供?可愛いよね」