Seven...KOKI
「ちょうどカラオケあるんだし、
歌っちゃえば?」
「えっ…いいですいいです!!」
「遠慮しないでほら、歌っちゃえ!
ほら、こうちゃん。雪ちゃんのよく
聞いてる曲入れてあげて」
瞳にせかされて嫌がる雪をよそに
曲をいれた。
「これで上手だったらまさしく
能ある鷹はつめを隠すだな…」
そうつぶやいてビールを飲む滝さん。
確かに…。
曲が始まって戸惑いながらも歌いだす雪。
~♪
ピッ
Aメロが終わるか終わらないかで
曲を停止した俺。
「光輝…?」
「…ごめん雪…お前下手」
「…うん…これはひどい…」
「…びっくりしたぁ…」
散々の言われよう。
周りのスタッフもみんな頭をかいている。
でも仕方ない…本当に下手すぎる。