Seven...KOKI
「…だからいいって…言った…のに」
「あ~…もうすぐ泣く…おいで雪」
片手で雪に手招きするけど雪は俺の
とこに来ず、俺をにらんで
香奈さんのとこに飛び込んだ。
「なんで!?」
「あぁ~…こうちゃんふられちゃった」
「ってか…最初に曲とめたの
あんたでしょ。あれは無い」
「あぁ~…ごめん雪、ほらおいで」
「絶!対!光輝のとこには行かない!
光輝のばかぁ!!」
「…あほ」
そう言って俺におつまみのピーナッツを
投げてくる滝さん。
「でも…どんなに才能ある人だって
欠点があるってことよ。
ちょっと安心したわあたし」
「確かにね…そういえば来月宮聡が
日本に帰ってきますよね?」
「そういえばそうね…
でもなんで急に宮さん?」
「あの人もかなりの才能あるけど…
かなりの音痴らしいですよ」
「そういえばそうだわ…
やっぱ人には誰だって欠点があるのよ。
だからもう泣かないで雪ちゃん?」
「…ん~~~~~!!」
って…うなってるし…。