Seven...KOKI
黙り込む雪。
「………分かりました」
そう言ってしぶしぶうなずいた。
………雪。
家に帰っても黙り込んでる雪。
ご飯を作ってるんだけどたまに
手を止めて考え事をしてる。
俺がキッチンに入ったことにも
気がつかない。
やっぱり…嫌なのかな?
そりゃ嫌だよな…。
冷蔵庫からペットボトルのお茶を
出しちらっと雪を見た。
野菜を切る手を止めため息をついている。
「雪?」
「……え?……あ、何?」
俺の声に止まっていた包丁を
握る手は再び動き出した。
「…考え事?さっきからため息ばかり
ついてるし」
そう言いながら壁にもたれてお茶を
飲む。