Seven...KOKI
「光輝?どうしたの…?」
「…キス」
雪を強く抱きしめつぶやいた。
「高嶋と…したって聞いたから」
「…なんで…知って…」
「田所さんから聞いた」
「……ごめん…なさい…」
震える声で謝る雪を俺は自分から離して、
うつむく雪の顔を覗き込んだ。
「なんで雪が謝るんだよ」
溢れだす涙を拭く雪。
「ごめんなさい…ごめんなさい」
「高嶋が無理やりしたんだろ?」
「そう…だけど……ごめんなさい…」
止まらない雪の涙がつたう頬に触れた。
「どんなキスされた?」
「え…」
「どんなの?」
1回顔をあげた雪は俺の言葉に
もう1度うつむく。
「息…出来なかった…」