Seven...KOKI


「ごめん雪…俺もう限界…」



涙目の雪に背を向け俺は言った。



「もう俺紳士でいられない…」



「紳士…って?」



「消毒なんかじゃ足りないんだよ…」



うつむき頭を抱える。



「雪の過去のことを考えて今まで
我慢してた…雪のこと大切だから。
でも…俺たち付き合って2年だよ?
雪だってもう18なんだよ?」



「…光輝…」



「…俺…雪のこと好きだから」



振り返り雪を見つめた。



「好きな女といつも一緒にいる
男の気持ちが分かる?
毎日同じベッドで目が覚めて、
毎日同じ仕事場で仕事して、
毎日同じ部屋で過ごして、
毎日同じベッドで眠りにつく…」



雪に近づき頬に触れた。



「こんないい女と一緒にいて…
これ以上我慢しろって言うの?」



「そんなこと…言われても」



頬に触れる俺の手をさけ
視線をはずした雪。



そんな雪のパーカーに再び
手をのばした。



「光輝っ…」


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