Seven...KOKI
「もう1度言う」
俺の手を掴んだ雪の顔に近づいた。
「これ以上我慢はできない」
「でも…」
「する気もない」
パーカーから手を離しドアを開けて
車から降りた俺は振り返り雪を見つめる。
「今夜」
「え?」
「今夜覚悟しといて」
「ちょっ…光輝!?」
バタンッ
雪の言葉をさえぎりドアを閉め、
そのままスタジオへ向かう。
強引だったかな…でも…もう無理だ。
限界なんだよ…。
雪を俺のものにしたい。
…とは言ったものの…。
勢いで言っちゃったけど…
時間が経ったら勇気無くなってきた。