Seven...KOKI
「光輝は知ってるの?」
「…何を?」
「あたしが…宮さんの娘ってこと」
「…知ってるよ」
今さらなんでそんなこと…。
「…知ってたんだね」
「…うん」
「…それなら…話は早いね」
「雪?」
「あたしは宮聡の娘。宮愛莉だよ?」
顔を上げて俺を見つめる雪。
「あたしと付き合ってたら
きっと光輝に迷惑かけちゃう。
宮さんは大きい人だから」
なんだよそれ…。
「だからもうお別れ…」
「…それでいいのかよ」
そんなの俺は気にしない。
雪が俺を好きでいてくれるかぎり…
雪がどんなにすごい人でも
俺は雪を嫌いになんかならない。
「もう決めたことだから」
「いいのかよ!」