Seven...KOKI


しばらく経った時、
気が動転して夢中だった俺は
雪の泣き声に気付いた。



嫌がる雪。



無理強いする俺。



こんなの…松田と変わんねぇーじゃん。



何が大切にするだよ…。



無理やりしたんじゃ意味ねぇーじゃん…。



俺は軽いキスを落とし掴んでいた腕を
離し雪から離れた。



「後悔だけはすんなよ…」



俺がそう言うと服をなおして
部屋から出て行った。



パタンッ



ドアが閉まった瞬間胸が締め付けられる。



行くな…。



そう思うたびに胸が苦しくて仕方が無い。



こんなに誰かを好きになるなんて
思わなかった。



こんなに誰かを愛するなんて
思わなかった。



…こんなことになるなんて想像も
してなかった。



後悔…雪に言ったくせに俺がしてる。



こんなにことになるなら好きになるんじゃ
なかった。

< 441 / 533 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop