Seven...KOKI
しばらく経った時、
気が動転して夢中だった俺は
雪の泣き声に気付いた。
嫌がる雪。
無理強いする俺。
こんなの…松田と変わんねぇーじゃん。
何が大切にするだよ…。
無理やりしたんじゃ意味ねぇーじゃん…。
俺は軽いキスを落とし掴んでいた腕を
離し雪から離れた。
「後悔だけはすんなよ…」
俺がそう言うと服をなおして
部屋から出て行った。
パタンッ
ドアが閉まった瞬間胸が締め付けられる。
行くな…。
そう思うたびに胸が苦しくて仕方が無い。
こんなに誰かを好きになるなんて
思わなかった。
こんなに誰かを愛するなんて
思わなかった。
…こんなことになるなんて想像も
してなかった。
後悔…雪に言ったくせに俺がしてる。
こんなにことになるなら好きになるんじゃ
なかった。