Seven...KOKI
用意されてるお茶を俺に渡してくれた
香奈さん。
「眠れないからって酒飲んでたら
本当に体壊すわよ?
ただでさえちゃんと食事してないのに」
「でも…酒の方が忘れられるし」
香奈さんからお茶を受け取って
そう言った。
「…あんた本当に諦めるの?
雪ちゃんのこと」
「はい…」
「なんでよ。宮さんに反対されたからって
説得すればいいでしょ?」
「そんなこと言われたって…」
「状況は違ってもこの世の中に
親に反対されてる人達なんて
めちゃくちゃいるのよ?
あんたと雪ちゃん以上に歳が離れてる
人だっているでしょーが」
そんなの分かってる。
「俺準備しないといけないんで…」
コップを香奈さんに渡して
準備をしようと歩き出した瞬間
いきなり香奈さんに腕を掴まれた。
「今日の仕事は?」
「は?…アシスタントですけど…」
それを聞いた香奈さんは俺を
スタジオの隅に連れて行き
無理やりしゃがみこませた。
「ちょっ!香奈さん!?」
「静かにしなさいっ!」