Seven...KOKI
「香奈さん…」
「雪ちゃんが決めたからって諦めないで
取り返しに行きなさいよ。
父親に反対されたからって
関係無いでしょ?
そんなもんじゃないでしょあんたの
気持ちは」
俺の気持ち。
「…そうっすね」
俺はそう言うと立ち上がって
香奈さんを見下ろした。
「俺行ってきます」
「よし!社長代理だから事務所か家で
仕事してるはずよ」
「はい、後のことはお願いします」
「まかせて」
そう言って俺の足を思いっきり叩いた。
「どうぞこちらへ」
「ど、どうも」
香奈さんに言われた俺は宮さんの
家にやってきた。
「だんなさまはお部屋で仕事を
なさってます。
お忙しいので手短にお願いします」
「はい…」