Seven...KOKI
「それは君だけじゃない。
高嶋もそうだろう」
「…そうかもしれません…
けど…彼女は高嶋を必要とはしてません」
「はっ…自信があるようだな。
自分は愛莉に必要にされていると?」
俺はゆっくり顔をあげた。
「…その通りです」
雪は俺が好きだ。
それだけはまぎれも無い事実だ。
「彼女が必要としてるのは高嶋じゃない。
彼女が必要としているのは…」
「黙れ!!!!!!」
俺の言葉をさえぎった宮さんは
持っていた大量の資料を俺に
投げてきた。
「それ以上口にするな。
私は認めるつもりはまったく無い。
さっさと出て行け」
「…すみません」
俺は軽くお辞儀をした。
「でも俺諦めません。また来ます。
認めてもらえるまで何度だって来ます」
何も言わない宮さん。
「失礼します」
宮さんの言葉をさえぎり深くお辞儀を
した俺は部屋から出た。
「申し訳ありませんがだんなさまは
まだお帰りになっておりません」