Seven...KOKI
パンに、スクランブルエッグ、
ウィンナー。
それとコーヒー。
「どう?」
スクランブルエッグを一口。
「うん。上手い」
「よしっ」
「お前…っと雪。料理うまいな?」
「料理ってほどじゃないと思うけど、
施設で習ったから」
施設?
「施設ってなんかの料理教室?」
「ううん。親のいない
子供がはいるあの施設」
「え…」
俺はあまりに驚きすぎて
フォークを落としてしまった。
「はっ…驚きすぎだしっ」
「施設って…お前親は?」
「親は…わかんない」
「わかんないって」
「物心ついた時にはもう施設に居たから。
まぁ、詳しいことは
今日聞けばいいじゃん?」