Seven...KOKI
『じゃあ詳しいことは明日の撮影で』
「了解でーす。じゃあ」
ピッ
まぁ…1人で過ごすよりはいいかもな。
そう思って携帯を閉じ、ポッケに
再び手をつっこんだ時宮さんが
帰ってきた。
「あ…宮さん!」
俺は立ち上がり車から降りる
宮さんにお辞儀をした。
「…ったく…しつこいな君も」
「お願いです。認めて下さい」
「認めない。早く帰りなさい」
「宮さんお願いです!宮さ…」
バタンッ
俺の言葉に耳をかたむけようとせず
家の中に入ってしまった。
今日もダメか。
宮家に背中を向け帰ろうとヘルメットを
被った時、
「何してんだよ…お前」
後ろから聞こえた声に振り返る。
そこには制服のブレザーのポッケに
手をつっこんで驚いた表情で
俺を見てる高嶋。