Seven...KOKI


雪の言葉を無視してどんどん廊下を歩く。



「ここでいっか…」



適当に人気の無い何かの倉庫の前で
立ち止まった。



中に入り扉を閉め鍵をかける。



「あの…きゃっ!」



不安がる雪の腕を引っ張り抱きしめた。



「ちょっ、やめっ…んんっ」



じたばたする雪に無理やりキス。



「…これで落ち着いた」



少しキスをした俺はそう言ってドアを
つたい座り込んだ。



「え?…あの…山村さん?」



「…2人きりなんだから名前で呼べよ」



「あ…ごめん。
あの…あたし帰らないと…」



そう言ってドアの鍵を開けようと
手を伸ばす雪。



「ふざけんな」



俺は鍵に手をかける雪の腕を掴み
俺の方へ引き寄せた。



「勝手に帰るな」



「だって…」



「だって何だよ」

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