Seven...KOKI
「光輝…何か怒ってる?」
「怒ってるよ…
めちゃくちゃイライラしてるんだよ!」
「な、な、何で…」
相当俺が怖いのか今にも泣きそうな雪。
「…婚約しないと俺からカメラ
奪うっておどされたんだって?
宮さんに」
「何で知って…」
「香奈さんに聞いた。
だから婚約受け入れたんだな、雪」
「そ、それは…」
そう言ってうつむいた。
…全部1人で抱え込んで。
バカな雪。
「お前…今まで俺の何見てたの?」
「え?」
「3年間も一緒にいて何見てたんだよ」
「な、何が?」
「何で俺が雪よりカメラをとるって
勝手に決めつけて話進めてんだよ」
俺のその言葉に勢いよく顔をあげた。
「確かにカメラの無い人生なんて
考えられないよ。
でもだからって自分を犠牲にしてまで
俺の夢守る義務なんて雪にはないだろ」