Seven...KOKI
「え、光輝?」
大事なこと忘れるとこだった。
「…高嶋と一緒に住んでるんだろ?今」
「あ…うん…」
「昨日行った時に高嶋に会って…
そこで初めて知った」
「昨日?昨日初めて知ったの?」
「俺…めちゃくちゃ嫌だった」
雪を抱きしめる腕に力が入る。
「あいつ立場逆転とか…俺の方が
いろいろと有利とか言ってきて…
めちゃくちゃムカついた」
雪の側にいる高嶋にムカついた。
雪の側にいれる高嶋にムカついた。
「だからさ…なんか…頭混乱しちゃって。
いてもたってもいられなくなって」
そう言いながら雪を俺から離す。
「本当は認めてもらえてからって
思ってた。
でも…高嶋の側に雪がいるって知ったら
やっぱり我慢出来なかった」
「光輝?」
「覚えてる?俺が言った言葉」
「え?」
「雪が宮さんに引き取られた日…
俺が雪に言った言葉」