Seven...KOKI


俺がそう言うと考え込んだ雪は
しばらくして俺の顔を見た。



「思い出した?」



笑うとあせりだす雪。



「あ…えっと…」



「高嶋のものになる前に…
雪を俺のものにしたい」



頬に触れた瞬間びくっとする雪。



「…ダメ?」



俺のその言葉に目を丸くした雪は
うつむいた。



「…ダメ…………じゃ…ない」



「雪…」



「あたしもっ…高嶋より先に…光輝に…」



そう言った雪は俺の胸に顔をうずめた。



「…光輝にして欲しい…です」



どきっ



「…はっ…お前ずるいな…」



「え?わっ!」



顔を上げようとする雪を阻止して
頭を撫でた。



「可愛いよ…雪。可愛すぎ」



まじ…ここで襲っちゃいそうなくらい…。

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