Seven...KOKI
「雪は何もしなくていいからな」
「え?」
「俺が宮さん説得して…認めてもらう。
だから雪は何もしなくていいから」
「そんなのやだ!」
そう言った雪は俺から勢いよく離れた。
「あたしだけ何もしないなんてやだ!
光輝が説得するならあたしだって…」
「っるさいっ。大人しく守られてろ」
そう言って雪の後頭部に手をやり
俺の方に引き寄せた。
雪を守るって決めたのに何も
出来てないんだ。
「今の俺に出来ることはこれくらいしか
無いんだよ…。
ちょっとくらい格好つけさせろっ」
「格好って…」
「雪は俺を好きでいてくれれば
それでいいんだよ。
それだけで十分だから…勝手に動くなよ」
「うっ…でも…んっ…」
まだ何か反論する雪の唇を塞いだ。
「…たまに俺の相手してくれれば
いいから。こうやって」
そう言って深いキス。
「んんっ…ふっ…あの…相手って?」