Seven...KOKI
ささやかれた耳を手でおさえながら
香奈さんから離れる。
「昨日激しかったんじゃないの~?」
後ずさりする俺ににやにやしながら
つめよってくる。
「はっ!?」
「あれ~?顔真っ赤だよ?」
「ちょっ…からかわないで下さいよ」
俺は近くのイスに座りカメラをいじった。
「どうだった?幸せ?」
「なんでそんな嬉しそうなんっすか。
…ってか何で知ってるんすか!」
「そりゃ光輝昨日酔ってたし?イブだし?
2人で部屋から出てくれば…ねぇ?」
苦笑いの俺。
「でも調子悪いってどうしたんだろうね?
今朝うちから帰る時は普通だったのに」
「そうっすよね」
朝は普通だったのにな…。
「やっぱ光輝のせいなんじゃないの?」
「はっ…まさか」
「経験済みとはいえ雪ちゃんのこと
乱暴に扱っちゃだめよ?」
「扱ってませんから!」
ったく…香奈さん1日中からかって
きやがって。