Seven...KOKI


ささやかれた耳を手でおさえながら
香奈さんから離れる。



「昨日激しかったんじゃないの~?」



後ずさりする俺ににやにやしながら
つめよってくる。



「はっ!?」



「あれ~?顔真っ赤だよ?」



「ちょっ…からかわないで下さいよ」



俺は近くのイスに座りカメラをいじった。



「どうだった?幸せ?」



「なんでそんな嬉しそうなんっすか。
…ってか何で知ってるんすか!」



「そりゃ光輝昨日酔ってたし?イブだし?
2人で部屋から出てくれば…ねぇ?」



苦笑いの俺。



「でも調子悪いってどうしたんだろうね?
今朝うちから帰る時は普通だったのに」



「そうっすよね」



朝は普通だったのにな…。



「やっぱ光輝のせいなんじゃないの?」



「はっ…まさか」



「経験済みとはいえ雪ちゃんのこと
乱暴に扱っちゃだめよ?」



「扱ってませんから!」










ったく…香奈さん1日中からかって
きやがって。

< 471 / 533 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop